よくある質問

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Q1 マンモグラフィ検診とエコー(超音波)検査の違いを教えてください

マンモグラフィは日本語では、乳房X線撮影といい、いわゆるレントゲン(エックス線)を使った検査で、エコー検査は文字通り超音波を使った検査のことで、検査の種類が異なります。それぞれの検査でわかりやすいこと、わかりにくいところがあり、現在乳がん検診の有効性が科学的に証明され、世界中で認識されているのは、50歳から74歳までの乳がんによる死亡を減少させる点です。日本においては、欧米よりも若年(40~50歳代)で乳がんに罹りやすい人種的な特徴があるために、マンモグラフィと触診を併用した乳がん検診を40歳時から取り入れています。

アジア人は欧米人に比べて乳腺組織が多い傾向にあり、この高濃度乳腺といわれる乳腺組織が非常に多い状態は、マンモグラフィで塊を作ってくる様な乳がんでも、検出できないことがあります。この様な場合(乳腺組織が非常に多い状態)には超音波検査での検出が可能なことが多いのは、日常の診療においてよく経験されることです。しかしながら、超音波検査を用いた乳がん検診の有効性は、いまだ科学的に証明されていないために、現在国内においても大規模な臨床試験が行われている最中です。

今後、超音波検査の有効性が証明されれば、全国的に超音波検査を用いた乳がん検診が取り入れられるものと考えられます。 もちろん、マンモグラフィ検査がエコー検査よりも有効な場合もあります。それは、早期がんの検出に有効な、非常に小さな石灰化を見つけることができることです。無論エコーでも検出可能なことが多いのですが、熟練した技師または医師が時間をかけてみなければなりません。一方、マンモグラフィは、ある一定の技術に達した技師が撮影したマンモグラフィであれば、石灰化の検出がエコー検査に比較して容易です。このことは、早期がんの検出に有効な非常に小さな石灰化を、エコー検査で見逃す可能性がマンモグラフィに比較して高くなることを示しています。

従って、現時点では乳がん検診に関して、以下の様な考え方が良いかと思われます。

  1. あなたが40歳以下であれば、高濃度乳腺の可能性が高いので、視触診併用マンモグラフィ検査とエコー検査を交互にお受けください。
  2. あなたが40歳以上の場合、高濃度乳腺であることが判っていれば、1.と同様、視触診併用マンモグラフィ検査とエコー検査を交互にお受けください。
  3. あなたが40歳以上で、ご自分の乳腺の程度が判らない場合は、検診を担当されている先生に聞くのが良いでしょう。
  4. あなたが40歳以上で、乳腺組織が少ない場合には2年に1回の視触診併用のマンモグラフィ検査をお受けください。

文責:乳がん検診ネットワーク 小林茂樹

Q2 マンモグラフィ検診とは何をする検査ですか?

マンモグラフィ検診とは乳房のX線撮影による検診のことです。乳房を専用のX線装置やフィルムを使って撮影します。乳房内の変化を描出する検査で、立体的に乳房全体が写るよう斜めに乳房を圧迫していくものと、上から乳房を圧迫していく2方向の撮影を左右片方ずつ、計4回写真を撮ります。他のX線検査と最大との違いは乳房を圧迫しながら撮影することです。

Q3 マンモグラフィは有効なのですか?

日本人女性において乳がんは最も罹患率の高いがんです。現在25人に1人が乳がんにかかるといわれています。しかし、乳がんは早期発見により約90%の人が治癒できるがんです。
マンモグラフィは現在最も検出感度の高い手法と言われています。アメリカ・イギリスではマンモグラフィ検診の普及や啓発運動(ピンクリボン運動)により1995年から死亡率は減少傾向です。

Q4 マンモグラフィ検診を受ける際に食事制限は必要ですか?

マンモグラフィ検診を受けるにあたって食事制限はありませんが、他の検査で食事制限がある可能性があります。充分注意をしてください。

Q5 生理中でもマンモグラフィ検診を受けることができますか?

生理中でもマンモグラフィ検診はできます。しかし、個人差はありますが生理前や生理が始まって2日ほどはホルモンの関係で乳房が張り痛みを伴うことがあります。ですので、生理前や生理中を避けてマンモグラフィ検診を受けることをお勧めします。

Q6 撮影の際に痛みがあると聞いたのですが…。

乳房を挟むことにより伴う痛みは残念ですがどうしようもありません。乳房にできるしこり(腫瘤)はマンモグラフィでは正常な組織と似たような色で写ります。
乳房を圧迫し薄くすることにより正常な組織との重なりを避けることが出来るので圧迫という作業はどうしても必要なものです。

Q7 視触診だけでは不十分なのですか?

視触診も乳がんを調べる大切な方法ですが、単独で行った場合よりも、視触診とマンモグラフィを併用した検診の方が乳がんの発見率は2~3倍も上がります。

Q8 普通の胸のレントゲン写真(胸部撮影)ではダメなのですか?

よく検診などで撮る胸のレントゲン写真(胸部撮影)は肺に取り込まれた空気や血管、水が溜まっていないかなどを見ます。これに対してマンモグラフィで調べるのは乳房です。
乳房は大きく分けると脂肪と乳腺組織からなり、共に柔らかく軟部組織といわれています。この軟部組織は普通の胸やお腹のレントゲン写真ではわかりづらく、マンモグラフィではこれらの軟部組織を撮影するための特殊な装置で撮影しています。

Q9 マンモグラフィで写る異常は全て悪性なのですか?

全てが悪性のがんというわけではありません。白い固まりのように写るしこり(腫瘤)も全てが悪性ではなく、実際に写る腫瘤の多くは良性の線維嚢胞病変(乳腺症)や線維腺腫といわれるものです。
また、マンモグラフィによく写る白い粒のようなものを石灰化といいます。 この石灰化は形や分布で診断します。石灰化は良性のものが多く、一概に悪性というわけではありません。

Q10 放射線による悪影響はないのですか?

マンモグラフィ撮影、また、他の胸部撮影や腹部撮影などの一般的な撮影による放射線が人体へ及ぼす影響はほとんどありません。マンモグラフィによる放射線の量は微量で東京からニューヨークへ移動する飛行機の中で受ける宇宙からの放射線の量の約半分です。

Q11 マンモグラフィはどれくらいの頻度で受ければよいのですか?

厚生労働省では『乳がん検診については原則として2年に1回行うものとする。』という指針を出しています。ですが、乳がんになりやすい40代以上の方は1年に1回受けることをお勧めします。

 

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