旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

温州みかん

 日本で生まれたみかん、「温州(うんしゅう)みかん」。

 約400年前、みかんで有名な中国の産地「温州」から伝わった小みかんの種が、鹿児島で突然変異してできたために、この名が付けられたと言われています。今は洋風の生活が多くなりましたが、かつては、コタツに入りテレビを見ながらいただく温州みかんは、冬の一家団欒の象徴でもありました。

 温州みかんには、風邪予防効果のあるビタミンCが多く、オレンジ色の色素のβーカロテンは皮膚を丈夫にし、その約5倍の抗酸化作用があるβークリプトキサンチンには、発がん抑制作用なども期待されています。また、薄皮や白い筋に多く含まれるヘスペリジン(ビタミンP)には、毛細血管の強化や血中コレステロールの調整、ビタミンCを安定させる働きがあるので、できれば袋ごといただきましょう。ちなみに、漢方の「陳皮」はみかんの皮を乾燥させたもので、有効成分はこのヘスぺりジンなのです。

 選ぶ時は、へたの切り口が細く、表面の粒々(油胞)が小さく、皮は薄くてツヤがあり、オレンジ色が濃く、形は平らなものが良いと言われています。保存は風通しの良い冷暗所(3〜8℃)で。

 旬のこの時期、大量に購入して食べきれずにカビが生えたり、皮がしなびたりしていませんか?また、生では酸っぱい、美味しくない・・・そんな時は、目先を変えて、みかんを加熱していただいてみませんか?いつものみかんが、ちょっとおしゃれな一皿に大変身〜♪ 加熱によってβーカロテンの吸収率が上がり、油を使うことでβーカロテン、βークリプトキサンチンの吸収も良くなるので一石二鳥です。

 今回の料理は、低カロリーで食物繊維が多いエリンギも輪切りしてソテーしているので、ヘルシーな上、見かけは豪華なホタテがタップリ!? お財布にも優しいメニューです。ホタテは片面をカリッと焼き、もう片面は半生状態にして、ホタテの2種の食感と味を楽しみます。ホタテとホタテ風エリンギを食べ比べるのもおもしろいですよ。

 栄養的にも、一家の団欒の一役にも、うんと優(しゅう)な温州みかん!ときにはお料理にも使って、温州みかんの新しい味を楽しんでみませんか〜?

ちょっとした華やかな演出に♪ クリスマス料理の1品にも・・・。
ホタテとホタテ風エリンギの
            温州みかん☆オレンジ色ソース添え
料理の写真
* 材料 (2人分) *
  • (ソース)
    温州みかん(M)4こ
    (果汁約200cc)、
    (A)〈クッキングワイン(有塩)大さじ1、レモン汁大さじ1、はちみつ小さじ1、バター5g〉、
    塩、胡椒各少々、水溶きコーンスターチ(水、コーンスターチ各小さじ1)
  • 刺身用ホタテ(直径約4p)4こ
  • エリンギ1〜2本(ホタテと同程度の太さ)
  • 小麦粉適量、オリーブ油小さじ2、バター5g、にんにく(すりおろし)小さじ1/2、水菜、プチトマト、パセリ(みじん切り)各適量

◇◆ 作り方 ◆◇

  • みかんは半分にカットし、5mmの輪切り(皮なし)を2枚、残りはレモン絞り器で果汁を絞る。小鍋に(A)と果汁を入れ加熱し、半量まで煮詰めたら塩、胡椒で味を調え、一旦火を消し、かき混ぜながら水溶きコーンスターチを入れ、再び火を付けて弱火でとろみがつくまで煮る。
  • 水菜は5p、プチトマトは縦4等分にカット。ホタテは半分にスライス、エリンギは1pの輪切り8枚にし、それぞれ塩、胡椒をまぶしたら、エリンギは全体に、ホタテは片面のみ小麦粉を薄くつける。
  • フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ熱し、エリンギを入れ蓋をして中火で焼く。焼き目が付いたら裏返してバターを加え、次に小麦粉の面を下にしたホタテを入れ、動かさずに上面は生の状態で、下面をカリッと焼く。
  • お皿に①のソースを広げ、中央にみかんの輪切り、その周りにホタテ(焼き面上)とエリンギを交互に並べ、パセリをふり、水菜とプチトマトを添える。