旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

冬瓜

 冬の瓜と書いて「冬瓜」。しかし旬は夏なのです。冷暗所で冬頃まで保存できるためこの名前がついたとか。
 冬瓜は、平安時代の書物にも登場するほど日本に古くからある野菜で、淡泊な味が、出し汁の旨味を利かせた日本料理によく合います。食の洋風化で消費が減りましたが、最近、低カロリーなヘルシー野菜として、また、全て利用できるエコな食材として注目されています。

とろ〜り冬瓜とえびの冷やし鉢
「とろ〜り冬瓜とえびの冷やし鉢」の作り方はT Little kitchenホームページ をご覧ください。

 水分が約95パーセントですが、カリウム、ビタミンCを多く含み、特にカリウムは高血圧やむくみ予防が期待されます。中国では古くから皮や種も生薬として利用しています。

 選ぶ時は、緑が濃くずしりと重いものを。白粉がふくと完熟です(琉球種は白粉なし)。保存は、丸のまま冷暗所に。カットした物はラップをして野菜室に入れ早い目に。

 料理は、出し汁で煮るのが定番ですが(写真①)、スープの具やサラダにも使います。皮はきんぴらに、わたは味噌汁の具などに利用しましょう。

 今回はナスの色を利用した涼しげなパープル色の冬瓜デザートです。ナスの紫色の「ナスニン」は強力な抗酸化作用があるため、焼きナスなどで皮を捨てるのはもったいないですね。加熱すると褐変してしまうのが難点ですが、ここがマジック!レモン汁を入れて煮てみて下さい。あら、不思議・・・きれいな紫色がどんどん出てきて、まるで色実験のようで楽しいですよ♪
 皮をむいた茄子は、レンジでチンして冷蔵庫へ。デザートを作っている間に、「ひんやり茄子のレンジ蒸し」1品のできあがり〜。

 冬瓜と同じ夏が旬でウリ科の野菜には、冬至に食べるとよいといわれる「南瓜(かぼちゃ)」がありますが、南瓜に負けずに節電必至のこの夏は、体を冷やす作用のある冬瓜に、(とう)至まで(がん)張って活躍してもらいましょう!

自然なナス色で涼しげに♪
冬瓜のひ〜んやり☆パープルデザート
料理の写真
* 材料 (2〜4人分) *
  • 冬瓜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・400g
  • ナス中・・・・・・・・・・・・・・・・・3本
  • (A)(水200cc、白ワイン大さじ2、
    砂糖大さじ6、レモン汁大さじ1)
  • ゼラチン・・・・・・・・・・・・・・・・5g
  • (B)(レモン汁小さじ1、蜂蜜小さじ2)
  • 好みでミントの葉

◇◆ 作り方 ◆◇

  • 冬瓜は皮をむき、わたをとり、7mmの厚さの一口大にカットする。  ナスはピーラーで皮を縦に薄くむき、身とともに水に5分さらす。※
  • ホーロー鍋に冬瓜、ナスの皮、(A)を入れ蓋をせず落としぶたをして加熱、沸騰したら弱火で約15分煮てそのまま冷まし、ラップをして冬瓜のみ冷蔵庫へ。
  • 80℃のお湯50ccにゼラチンを溶かし、その中に②の煮汁と(B)を加え混ぜ、水を足して250ccにする。冷蔵庫で冷やし固める。
  • お皿に冬瓜とすくったゼリーを盛りつけ、ミントを飾る。
  • (ポイント)
    ②の冬瓜を冷凍してシャーベットにしてもOK。
    ※むいたナスは丸のままラップでピッタリ包み、レンジで約4分加熱。冷めたら冷蔵庫で冷やし、かつお節、おろし生姜、ポン酢をかける。