旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

デコポン イラスト

 最初は柑橘類の落ちこぼれ?  1972年に長崎県でポンカンと清見の両親から「デコポン」が生まれました。しかし、栽培の難しさや特徴である頭の出っ張り(凸状)が見かけ上よくないということで、世に出るための選考に落ちてしまっていたのです。  その後、熊本県に伝わり中身の美味しさに目が向けられるようになって、栽培方法の研究が重ねられました。その結果、誕生から約20年もたった平成にようやく弱点の凸を逆にアピールポイントとして「デコポン」とネーミングされ、今では日本で唯一、全国統一糖酸品質基準がある人気の果物になりました。  正式名は、熊本県の町名より「不知火」(しらぬい)と言いますが、「不知火」の中で糖度13%以上、酸度1%以下の基準をクリアし、日本園芸農協連合会の会員機関を通したものだけが、「デコポン」と名乗れるのです。

 デコポンは、皮がみかんのようにむき易くて香りがよく、甘く多汁で袋のまま食べられます。袋には食物繊維やペクチン、白い筋には毛細血管を強化するビタミンPが含まれるため、高血圧の予防が期待されます。果実はビタミンCやβーカロテンなどの抗酸化物質を多く含みます。

 選ぶ時は、ずしりと重いものを。他の柑橘類に比べ、温度が高いと皮が乾燥しやすい性質があるので、保存は冷暗所か野菜室で。  今回は、クリームチーズのとろみで生クリームの泡立てがいらない、とっても簡単なアイスです。デコポンをカップとして、凸側をふたの持ち手として利用してみました。

 デコポンの旬である2〜4月は、受験から入学、転勤、転居と新しい生活が始まる季節ですね。デコポンのように、たとえ一度認められなかったり失敗したりしても、外見ではなく中身で勝負です!弱点を逆に強みにして、良いところが伸びるようにコツコツ努力を重ねれば、きっといいことにつながりますよ♪

簡単!アイス☆ 爽やかな甘さと酸味が美味しい デコポンdeカップアイス inクリームチーズ
料理の写真
* 材料 (2こ分) *
  • デコポン(直径約9p)・・・・・2こ
  • クリームチーズ・・・・・・・・・100g
  • 生クリーム・・・・・・・・・・・100cc
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
  • ミントの葉・・・・・・・・・・・・適宜

◇◆ 作り方 ◆◇

  • 良く洗ったデコポンの下から2/3程度のところを水平にカットし、外の皮を破らないように中身を取り出す。中身は袋付のまま皮と別々のビニ―ル袋に入れ冷凍庫で1晩凍らしておく。
  • あらかじめクリームチーズを室温で柔らかくしておく。
  • ボールに(2)と生クリーム、砂糖を入れ泡立て器でよく混ぜ合わせる。
  • ミキサーで凍った果実をなめらかなシャーベット状にし、手早く(3)と混ぜ合わせたら冷凍した皮のカップに入れ、冷凍庫でしっかり固まるまで冷やす。好みでミントの葉を飾る。(カップに入れたとき、トロリと固まっている状態であれば冷凍は1〜2時間程度でOK。)

  • *皮のカップを食器にするとより簡単です。
    *最後に冷凍しなければコクのあるデコポンスムージーとしても楽しめます。
    *健康のため袋付で作りましたが、口当たりを気にする方はむいて下さいね。