旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

やまいも イラスト

 数多くあるいもの中で、唯一「やまいも」だけが持っている特徴はなんでしょう?
 答えは「生で食べられる」です。これは、でんぷんを消化する酵素を多く含んでいるためです。
 やまいもは粘りの強い順に、日本の野山に古くから自生していた「自然薯」、こぶし状の「つくねいも」(伊勢いもはこの種です)、いちょうの形をした「いちょういも」、栽培種で水分が多く棒状の「ながいも」などに大別されます。

 ネバネバ成分のムチンには、胃壁を保護したり、たんぱく質の吸収を助けたり、血糖値の上昇を抑え悪玉コレステロールを低下させる作用があります。また、高血圧予防に効果的なカリウムも含みます。多く含まれる消化酵素を生かすには生でいただきましょう。また最近、たんぱく質の「ディオスコリン」には、インフルエンザウイルス抑制効果が認められました。古くから「山のうなぎ」といわれるほど精がつく野菜として知られ、漢方では乾燥品は滋養強壮効果のある「山薬」と呼ばれ、漢方薬「八味地黄丸」の成分でもあります。

 選ぶときは、皮にツヤとハリがあり表面が滑らかな自然な肌色のもの。カットししたものは切り口が白いものを選びます。
 保存は、新聞紙で包み冷暗所に。カットしたものは切り口をラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れます。千切りや、すりおろしたものを薄くのばして冷凍保存も可。必要量を折って使います。また、すりおろすときに手がかゆくなる人は、皮をむいた状態で冷凍して、そのまますりおろすといいですよ。

 ながいもは調理の方法によって食感が変わる面白い性質があります。生ではシャキシャキ、煮るとホクホク、すりおろすとトロトロ、それを焼くとフワフワ、モチモチ。

 今回はこのやまいものシャキッ、フワ〜、トロ〜3つの食感が楽めるお料理です。具も3種。あなたはどの食感のやまいもが好きですか?
 やまいもだけあって、食べると(やまい)吹っ飛ぶかも!?

シャキッ、フワ〜、トロ〜3つの食感が楽しい☆ ながいもの3色ミニお焼き
料理の写真
* 材料 (4人分) *
  • ながいも・・・・・・・・・・・・・・・400g
  • 具(桜エビ・・・・・・・・・・・・・・10g、
      青のり・・・・・・・・・・・・小さじ2、
      カレー粉・・・・・・・・小さじ1/2)
  • 小麦粉・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
  • つけだれ(麺つゆ・・・・・・・・40cc、
    卵黄・・・・・・・・・・・・・・・・・・4こ分)
  • 塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

◇◆ 作り方 ◆◇

  • ながいもの半量は1pの角切り、残りの半量はすりおろす。すりおろしたやまいも20gにときほぐした卵黄と麺つゆを入れ混ぜ、つけだれを作る。
  • 角切りとすりおろしたながいも、小麦粉を混ぜ合わせてから3つに分け、3種の具をそれぞれ混ぜ合わせる。
  • 熱したフライパンに(2)の具を直径5p程度にスプーンで落とし入れ、強火で下面が焦げ目がつく程度に焼き、裏返してサッと焼く。(中は半生でOKです。) 
  • 熱々の(3)に塩少々振り、(1)のつけだれにつけていただく。
  • 〈ヒント〉
    *黄色のカレー粉をたくわん(5mm程度の角切り)にしても食感が楽しいですよ。
    *小麦粉を片栗粉にするとよりモチモチ感がUPします。
    *簡単に麺つゆだけをかけていただいてもOKです。