旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

いちじく イラスト

 いちじくの花を見たことがありますか? 実は、私たちが食べているいちじくの中にあるピンクの粒々一つ一つが花なのです。花が外から見えないため、いちじくを漢字で「無花果」と書きます。聖書にも登場するくらい古くから親しまれていた果物で、最古の栽培食物ではないかと言われています。日本には、江戸時代に中国より伝わりました。露地物の旬は8〜10月。

 カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミン類を含むいちじくは、水溶性、不溶性両方の食物繊維を多く含むので、整腸、便秘予防効果が期待されています。また、フィシンというタンパク質分解酵素により消化も助けてくれますので、食後のデザートにもぴったりです。乾燥品は生薬としても使われます。

 選ぶときは、全体が赤紫に色づき、ふっくらと張りがあるものを。おしりの部分が少し割れたものが完熟です。割れ過ぎていたり、傷がある物は避けましょう。また、切り口から白い液が出ているのは新鮮な証拠です。ちなみに、この白い液中にあるタンパク質分解酵素は、害虫から身を守るために働きます。これはイボ取りの外用薬としても使われます。

 保存は、日持ちがしないので冷蔵庫に入れ早目に使いましょう。すぐに使わないときは、ジャムにします。柔らかい果肉とペクチンを多く含むいちじくは、とろみがつきやすくジャムには最適です。ジャムを作るとき、レモン汁を入れるとアントシアン色素が反応し鮮やかな赤色になります。

 今回の料理は、冷凍したいちじくを新食感でいただきます。不思議なことに冷凍したいちじくは、少量の流水中で皮をむくと生の時にはむきにくかった皮がツルリ!とむけますよ。また、乳酸菌からつくられたカルピスとコラボすることで、より一層の整腸効果が期待できるデザートです。

 ぷるぷるのカルピスゼリーの中から現れる、宝石のようないちじくのアイスキューブ。2種類の違った食感を楽しめます。
 では、レシピを一字一句(いちじいっ)よく読んで作ってみて下さいね。

ひんやりキューブ☆ いちじくの宝石アイスinぷるぷるカルピスゼリー
料理の写真
* 材料 (4人分) *
  • いちじく・・・・・・・・・・・・・・・3〜4こ
  • カルピス・・・・・・・・・・・・・・120cc
  • 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・400cc
  • 粉ゼラチン・・・・・・・・・・・・5g×2袋
  • はちみつ・・・・・・・・・・・・・・適量
  • ミントの葉・・・・・・・・・・・・・適量

◇◆ 作り方 ◆◇

  • 皮付きのままいちじくを冷凍庫に入れ、凍らせておく。
  • 水100ccを80度程度に温めた中に粉ゼラチンを入れ、溶かしておく。
  • カルピスと水300ccを合わせた中に(2)を入れ、よく混ぜて冷蔵庫で冷やし固め、粗くほぐしておく。
  • 凍ったいちじくにサッと流水をかけて皮をむき、1.5cm角にカットし、(3)のゼリーと混ぜて器に盛り付け、ミントの葉を飾る。好みではちみつをかける。