旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

ゴーヤー イラスト

 沖縄の郷土料理・ゴーヤーチャンプルーで全国的に有名になったゴーヤー。  熟す前の未熟な緑色の実を食用とし、「苦瓜」という別名のとおり苦味に特徴があるウリ科の植物です。完熟すると実は黄色くなり、種の周りは赤いゼリー状で覆われます。このゼリー部は甘くて食べられるんですよ。これは未熟な時は種を食べられないよう苦味を持ち、完熟すると黄色で動物の目を引き、甘い種を食べてもらって種を遠くへ運んでもらうゴーヤーの知恵なのです。

 また、「良薬は口に苦し」といいますが、じつはこのゴーヤーの苦味の成分・モモルデシンも食欲を増進させたり、発ガン物質の活性化を抑えたり、動脈硬化の予防が期待されています。ゴーヤーのビタミンCはイチゴより多いうえ熱に強く、他にカロチン、ミネラルも多く含むため、「夏の健康野菜」として注目されています。

 選ぶときは、グリーン色が鮮やかで、ボツボツがしっかりしていて黒ずみがなく、ずしりと重いものを。保存は、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に。または、種の部分から傷むので、半分にカットして種を取り除いたものを水洗いせずラップして保存します。  苦味を抑えるには、塩もみしてから水洗いしたり、たんぱく質と組み合わせて料理します。そしてもう一つは、油で揚げること。

 今回の「ゴーヤーボートの肉詰めフライ」は、塩もみや薄く切る手間もない簡単な下処理のうえ、油で揚げることにより苦味を抑えたちょっと豪華に見える料理です。食欲を増す甘酢あんの酢とケチャップもゴーヤーの苦味を和らげてくれますよ。わたの部分は苦みが多いのでしっかり取りましょう。

 たまには気分を変えてフォークとナイフで、豪華なゴーヤー料理を召し上がってみませんか?   これを簡単に関西弁で言うと「ごーかなゴーヤー料理をどーやー?」・・・ちょっとゴーヤーだけあって、苦笑い!?・・・ですね。

かんたん下処理&ちょっと豪華 ゴーヤーボートの肉詰めフライ〜甘酢あんかけ〜
料理の写真
* 材料 (4人分) *
  • ゴーヤー・・・・・・・・・・・・・・・2本
    (フライパンの直径に入る約20cm程度のもの)
  • 具A
     (豚ひき肉・・・・・・・・・・・・・280g
      卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個
      にんにく、しょうが・・・・・・各1片
      塩・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/3
      こしょう・・・・・・・・・・・・・・少々
      片栗粉・・・・・・・・・・・・・大さじ2)
  • 甘酢あんB
     (鶏がらスープ・・・・・・・・・200cc
      砂糖・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
      しょうゆ・・・・・・・・・・・・・大さじ2
      酢・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
      ケチャップ・・・・・・・・・・・大さじ2)
  • パプリカ赤黄・・・・・・・・・・各1/4個
  • 水溶き片栗粉
     (片栗粉・・・・・・・・・・・・・大さじ2
      水・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2)
  • 小麦粉・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
  • 衣用片栗粉・・・・・・・・・・・・・適量
  • 揚げ油・・・・・・・・・・・・・・・・・適量

◇◆ 作り方 ◆◇

  • ゴーヤーは縦半分に切ってボート形にし、中の種とわたをスプーンでこそげとる。
    パプリカは5mm角のさいの目切り、にんにくとしょうがはすりおろす。
  • ボールにAを入れ粘りが出るまでこね、ゴーヤーの内側に小麦粉を薄く振った中に詰める。
  • フライパンに3cm程度の油を入れ170℃に熱し、全体に薄く片栗粉をまぶした(2)のゴーヤの面を下にして入れ、玉じゃくしで肉面に油をかけながら約5分(苦味がOKなら約3分)、ひっくり返して約5分、中まで火が通るように揚げる。
  • 小鍋でパプリカを入れたBを沸騰させたら、一旦火を止めてかき混ぜながら水溶き片栗粉を入れ、再び2〜3分透明になるまで加熱し、(3)にかけてできあがり。