旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

うど イラスト

 シャキシャキ感と特有の香りが特徴で数少ない日本原産の野菜 「うど」。
 食用になる若芽と茎はすぐに2m以上に成長し、風もなく独りで動く様子を表して「独活」(うど)と書きます、。このように大きくなると食用にならず木としては柔らかいため、「うどの大木」といって、「大きく成長しても役に立たない」という不名誉なたとえの言葉にもなっています 

 しかし、うどの名誉のためにちょっと申し上げますと・・・うどは木ではなく、実は草なのです。そして、栄養的には新陳代謝を高めたり疲労回復のあるアスパラギン酸や抗酸化物質のクロロゲン酸などを含み、食物繊維が多く低カロリー。根は「独活」(どっかつ)という発汗、鎮痛の漢方薬に使われたりと結構、人の役に立っているのですよ。

 また、うどはめずらしく東京特産の野菜でもあります。歴史は古く江戸時代より三鷹市、立川市などで人工栽培され、地下に掘られた「ムロ」という暗闇の部屋で「軟化うど」として白く育てられます。この軟化うどに頭だけ光を当て緑化した「山うど」や、「野生のうど」がありますが、よく出回っているのは「軟化うど」。軟化うどは冬に出回る「寒うど」と香りと柔らかさに富む「春ウド」がありますが、旬は3〜5月です。

 選ぶ時は、全体が均一に太くてずしりと重く、産毛がしっかりあり、穂先がピンとしているものが新鮮です。光に当たると緑化し堅くなるので、新聞紙で包み冷暗所に保存します。
 料理は酢味噌などの和えものやサラダに、皮はきんぴらなどに使います。アクがあるため、切ったすぐに水や酢水につけると白く仕上がります。

 今回ご紹介する料理は、うどでエビをサンドし、海苔でクルリ!うどの白、えびの赤、海苔の黒、お茶の緑と色も楽しめる春の天ぷらです。揚げるときは、面倒なうどのアク抜きもいりません。
 うどの香りとシャキシャキ感、えびのうま味とプリプリ感を海苔の風味がまーるくまとめていますので、子供も大人味のうどをおいしく楽しめますよ!

 手作りの抹茶塩をつけてどうぞ召し上がれ〜。

春の香り! うどとエビの海苔巻天ぷら
料理の写真
* 材料 (4人分) *
  • 軟化うど・・・・・・・・・・・・・・・・約1本
  • ブラックタイガー(6p程度)・12匹
  • 海苔全形・・・・・・・・・・・・・・・1枚半
  • 天ぷら粉・・・・・・・・・・・・・・・適量
  • 塩(自然塩)・・・・・・・・・・・・小さじ1
  • 抹茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1

◇◆ 作り方 ◆◇

  • 塩をレンジで約1分チンし湿気をとり、抹茶を入れてすり鉢ですり混ぜる。
  • エビの皮をむいて背ワタをとり、背中を中心に半分にスライスする。
  • うどは皮をむき、穂先は6pに切り、茎は長さ6p、厚さ5mmの斜めスライス(約24枚)にする。
  • エビを2枚のうどで挟み(一部穂先も挟む)、約10p×2pにカットした海苔(図1)で中心部分を巻く。(図2)
  • 4に薄い目に溶いた天ぷら粉をからめて、170〜180度の油でカラッと揚げる。
    揚げ立てに1の抹茶塩を付けていただく。