旬のレシピ(タイトルイラスト)
料理・文・写真/T.Little Kitchen

<プロフィール> 京都女子大(食物)卒。アクティブ野菜ソムリエ。調味料ジュニアマイスター。全国料理学校協会教員資格を所持。料理講師、レシピ開発、講演、イベントなどで野菜・果物の魅力を伝えている。
TBS「はなまるマーケット」の“岡江・薬丸絶賛レシピ”に選ばれたり、数々の料理コンテストで入賞経験有。
三重県在住。2児の母。
「T.Little Kitchen」

トマト トマトイラスト  フランスでは「愛のりんご」、イタリアでは「黄金のりんご」と呼ばれ愛されているトマト。江戸時代に日本に伝わったトマトは観賞用で、食用となったのは明治以降。ケチャップが生食のきっかけとなったとか。本格的に広まったのはアメリカの品種が入った昭和初期で意外に新しい野菜なのです。
 また、「トマトが赤くなると医者が青くなる」、「トマトのある家に胃腸病なし」などと言われるほど健康に良いトマト。赤色のリコピンはビタミンEの100倍の抗酸化力があり、ビタミンB₆が蛋白質、脂肪の消化を助け、酸味は胃液の分泌を促進、疲労物質の分解を助けます。他にもビタミンCの美肌作用、カリウムの血圧低下作用などがあります。  選ぶときは、皮につやがあり丸く赤色が均一でへたがピンとしている物を。保存は冷蔵庫の野菜室で。
 日本では生食が多いトマトですが、ヨーロッパではトマトのグルタミン酸(昆布の旨み成分)を調味料として利用し、煮込み料理などに使います。加熱することによりリコピンの吸収率がアップし、甘味も増します。
 皮むきは、上部に十字の切れ目を入れて熱湯にさっと通してから冷水に(湯むき)。また、トマトにフォークを刺し、直接火で軽く全体をあぶる簡単な方法も。
 ところで、夏の旬の時期に大量に買って熟したトマトはどうしていますか?よく熟したトマトは抗酸化物質のリコピンも甘みも増えていますので、柔らかいといって捨ててしまってはもったいない!洗って丸のまま冷凍しておきましょう。あら不思議、水でサッと洗うだけで皮がぺロリ!半解凍でコンデンスミルクをかけシャーベットとしていただくとおいしいですよ。
 そして、今回の料理はその冷凍トマトを皮付き丸のままお鍋にポン!凍ったことで身も崩れやすくなり、種の周りのゼリーに多いグルタミン酸がベーコンのイノシン酸との旨み相乗効果で美味しさアップ。皮のペクチンによってトロミがついた野菜たっぷりの赤いスープに、白いモッツァレラチーズの柔らかいグミのようなトロリ感がなんともいえませんよ。

チーズin!完熟冷凍トマトの具だくさんミネストローネ
料理の写真
* 材料 (4〜6人分) *
  • 完熟冷凍トマト・・・・(450g)中3こ
  • 人参・・・・中1本
  • 玉ねぎ・・・・1こ
  • じゃがいも・・・・中1こ(各150g)
  • セロリ・・・・50g
  • ベーコン・・・・40g
  • 水煮大豆・・・・1袋(200g)
  • モッツァレラチーズ・・・・100g
  • コンソメ・・・・2こ
  • 水・・・・400cc
  • オリーブ油・・・・大2
  • にんにく・・・・1かけ
  • 塩・こしょう・・・・適量
  • パセリ・・・・適量

◇◆ 作り方 ◆◇

  • (a)(人参、玉ねぎ、じゃがいもは1cmの角切り、セロリは筋をとり約1cm×5mmの小口切り)、にんにくはみじん切り、モッツァレラチーズは2センチの角切りにする。
  • 鍋にオリーブ油とにんにくを入れ熱し、その中に、ベーコン、(a)、を入れ炒め、玉ねぎが透き通ったら、水煮大豆、水、コンソメ、を入れる。
  • 沸騰したら、洗って冷凍しておいたトマトをへただけ取り丸のまま入れる。つぶしながら約30分柔らかくなるまで中火で煮込む。
  • 最後に塩、コショウで味を調え、モッツァレラチーズを入れとろけたら器に盛り付け、みじん切りパセリをトッピングする。