乳がんの症状は?
40歳以上の女性で特に乳がんにかかりやすいのは以下のような人です。
ひとつでも該当される方は、現在自覚症状がなくても乳がん検診を定期的に受診することをおすすめします。
- 初潮が早かった(12歳以前)
- 閉経が遅かった(55歳以上)
- 出産歴がない、もしくは初産が30歳以上だった
- 家族(特に母・姉妹)で乳がんになった人がいる
- 良性の乳腺疾患になったことがある
- 乳がんになったことがある
- 肥満体型である(標準体重の20%以上)
ご自身でわかる乳がんの主な症状は次のようなものです。
20歳以上の方は月に一度のセルフチェックをかかさずおこない、変化を感じたらすぐに乳腺科を受診しましょう。
セルフチェックをおこなうのは生理が始まって1週間後の乳房のはりや痛みがなくなってやわらかい状態のときがよいでしょう。
閉経後の方は、毎月検診日を決めておこないましょう。
見てわかること
- 乳頭のへこみ
- 乳頭のびらん
- 乳頭からの分泌物による下着のよごれ
- 乳房の変形・へこみ
- 乳房皮膚の発赤・浮腫状変化
[ 乳房全体を見て ]
- 乳房に左右差がありませんか?
- 皮膚に”えくぼ”のようなくぼみはありませんか?
- 皮膚にひきつれや、へこみはありませんか?
- 逆にふくらみはどうでしょうか?
[ 乳首を見て ]
- 乳首が陥没していませんか?
- 乳首にただれや、かさぶたのようなものがありませんか?
- 乳首からの分泌物で下着がよごれることはありませんか?
さわってわかること
- 乳房のしこり
- 圧迫した時、乳頭からの血性分泌
- わきのリンパ節の腫れ
[ 座って ]
4本の指をそろえて、指の腹で乳房をやさしく押さえます。
片方ずつ反対側の手でおこないましょう。
腕を上げたり、下げたり、前からさわったり、
乳房を持ち上げたりして調べます。
入浴時、石けんをつけてさわると乳房の凸凹がわかりやすいです。
また入浴後、美肌ケアをかねて化粧水や美容液をつけてさわるのもおすすめです。
[ 横になって ]
チェックする側の腕の下に枕や座布団を入れ、乳房を平らにします。
乳房を胸の壁におしつけるように、くまなくさわります。
- 乳房やわきの下にしこりはありませんか?
- 乳首をつまんだとき、あるいはその下を手のひらで押したとき、
乳首から分泌物はありませんか?
- わきの下がはれていませんか?
乳がんの症状は体調が悪いとか、食欲がないなどというものではありません。
ご自分で見て、さわって見つけるものです。
まだまだ大丈夫と思わず、あなたも毎月のセルフチェックをはじめましょう。